気管支ぜんそく
○気管支ぜんそくという病気は、赤ちゃんから大人までどの年令でもみられます。ひどい咳とゼーゼー・ヒューヒュー、さらに呼吸が苦しくなるという症状が、季節の変わり目(春、秋)や風邪をひいた時などにくり返して出現します。

○子供のぜんそくのほとんどはアレルギー性ですが、大人も約4割はアレルギーが原因といわれています。とくに、寝具(布団、枕)やじゅうたんに多いハウスダスト(家のほこり、おもにダニ)のアレルギーが原因になります。他にはネコやイヌの毛、食物、カビのアレルギーが関係することもあります。

○ぜんそくの症状を予防するためには、アレルギーの原因(アレルゲン)を避けることが大切です。アレルギー体質がどのぐらい強いか、そして何が原因になっているか知るために一度血液検査を受けましょう。

○喘息の治療には、症状がでた時の治療と症状を予防するための治療の二つが必要になります。年令と症状の程度により、のみ薬と吸入の薬を組み合わせて、患者さんごとに適切な薬を選びます。

○症状を予防するためには、症状がない時でも治療を続けることが大切です。
○アレルギー性のぜんそくの患者さんでは、症状を予防するためには生活環境の整備が大事です。

○ハウスダスト・ダニのアレルギーが強い場合は室内のダニ対策として、じゅうたんはなるべく敷かないようにして、ほこりがつきにくいカーテンやソファを使用しましょう。さらに、じゅうたんや布団には週に1回はふだんより長い時間掃除機をかけましょう(1メートル四方を20秒以上かける)。他にも、ペットの毛や煙(花火、タバコ、線香)などにも注意が必要です。

○ぜんそくは長い年月にわたって症状を繰り返しますが、症状が続いてもがっかりせず、症状がしばらくなくても油断せずに、根気よく頑張りましょう。
「喘息(ぜんそく)の予防・治療ガイドライン」について
○ぜんそく患者は世界中の国々で広くみられ、全体的に、とくに小児で増加しています。そこで、すべての患者さんに適切な治療が行われることを目的として、1995年に世界保健機構(WHO)から喘息の予防・治療ガイドラインが発表され、多くの国々で利用されています。

○わが国では日本アレルギー学会と日本小児アレルギー学会により小児と成人のそれぞれに予防・治療ガイドラインが作成されています。そして、喘息の研究結果や新薬の開発に応じて3年程度で新しいガイドラインに改訂されており、われわれ喘息の患者さんを治療する医師は、このガイドラインを参考にしてそれぞれの患者さんごとに適切な治療を行うことができます。喘息の患者さんの中には、医療機関で治療の説明を受けた際に、ガイドラインのお話を聞いたことがある方も多いと思います。

○最新のガイドラインは、小児用、成人用ともに2012年に作成されたものですが、その特徴は、治療薬の一つである吸入ステロイド薬をこれまでよりも早期に使用するようになった点です。ステロイドという薬は喘息の気管支の炎症を改善させ優れた喘息予防効果がありますが、内服や注射では副作用が出るために長期間は投与できません。そのため喘息の予防には小児・成人ともに吸入薬が使用されます。

○2006年9月には、生後6ヶ月の赤ちゃんも吸入できる新しい吸入ステロイド薬が販売開始され、乳幼児の喘息治療にまた一つ新しい方法が増えました。
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