アトピー性皮膚炎
○アレルギー体質の人にはアレルギーが原因で病気がおこることがあります。

ではアレルギー体質とはどのような体質のことでしょう。たとえば、卵を食べて症状が出る人は卵と反応する免疫タンパク質が体にできています。また、スギ花粉症の人ではスギ花粉に反応する免疫タンパク質が体にできています。このように普通の人はもっていないアレルギー反応をおこす免疫タンパク質が体にできてしまう体質をアレルギー体質といいます。これは別名、「アトピー体質」ともいいます。そして、この体質のある人が湿疹や皮膚炎をくり返す場合を「アトピー性皮膚炎」とよびます。

○アトピー性皮膚炎の治療は以下の三つに分けられます。

  アレルギーの原因の除去、 スキンケアー、 薬物療法
[アレルギーの原因除去]
 まず、卵など特定の食物を食べた後にあきらかな症状の悪化がみられるようなら一定期間その食物を禁止する必要があります。乳幼児では卵、牛乳、小麦が多いといわれており、血液検査で確認します。ただし、血液検査が陽性であるというだけで、すべての人に食事制限が必要なわけではありませんので注意が必要です。
 つぎに、とくに年長児や大人では、ハウスダストやダニのアレルギーが原因となることが多いため、カーペットや寝具のダニを減らす工夫が必要な場合があります。

[スキンケアー]
 スキンケアーの基本は、保湿と清潔です。とくに秋と冬の時期は保湿クリームによるケアーが重要です。保湿クリームは入浴後15分以内に塗るのがコツです。
 また、入浴時に石けんを使用しないというのは間違いです。夏の時期に限らずいつでも石けんで普通に洗い保湿クリームによるケアーを忘れないようにしましょう。

[薬物療法]
 アレルギーの原因除去とスキンケアーは皮膚炎を予防するためのものですが、皮膚炎がある時は薬物療法が必要になります。
 まず、皮膚の炎症をおさえる目的でステロイド軟こうを塗りますが、弱いものから強いものまで6段階の強さがあります。年令と皮膚炎の場所と皮膚炎の程度により使い分けます。
 また、顔は皮膚が薄いため最も弱いステロイド軟こうで治療しますが、治りにくい場合には、ステロイドと違う免疫抑制剤の軟こう(製品名:プロトピック)を使用することもあります。

 つぎに、「かゆみ」をおさえるための内服薬が重要です。「かゆみ」のため皮膚を「かく」ことが、皮膚炎をおこすことにもなり悪化させることにもなるからです。

○治療の当面の目標は、「かゆみ」があまりなく、ステロイド軟こうを塗る必要がない状態にすること、そして、皮膚炎がおこってもステロイド軟こうの使用が短期間ですむようになることです。
*アトピー性皮膚炎は慢性の病気ですが、それぞれの患者さんにあわせた治療により「かゆみ」のない快適な生活をめざして根気よく頑張りましょう。
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