花 粉 症
(1)花粉症の種類ーー季節により大きく三つに分けられます。

①スギ、シラカンバ、ハンノキ花粉症

 春はスギ花粉症の季節です。花粉が飛散する時期は地域により違います。弘前市周辺では3月上旬から中旬にかけて飛散が始まりますが、東京地方ではそれより1ヶ月以上早く飛散します。弘前市周辺でまだ飛散が始まっていない時期でも東京へ出張する時などは治療薬を持参するなどの対策が必要です。

 花粉の飛散量はその年により違います。飛散量が少ない年には症状がとても軽くすみますが、花粉症が治ることはあまりないので翌年はやはり注意が必要です。

 スギ花粉は風に乗って飛んできますので、スギ林が近くになくても外出時はマスクをしたり眼鏡をかけた方がよいでしょう。症状がとても強い人は、飛散のピーク時期(4月上旬から中旬)の晴れて風のある日には、飛散が多い昼前から午後の外出はできるだけ控えた方がよいでしょう。

 スギのほかにこの時期の樹木の花粉症としては、シラカンバやハンノキがあります。

②イネ科花粉症

 初夏の雑草の花粉が原因です。カモガヤ、ハルガヤ、ホソムギ、スズメノカタビラなどの道ばた、河原、田んぼの周囲によくみられる雑草です。弘前市では5月の連休が終わると同時に症状が出てきて7月上旬まで続きます。 スギ花粉のように風に乗って飛んでくるため、周囲に雑草がない地域でも注意が必要です。
③秋の雑草花粉症
 ブタクサ、ヨモギなどの秋の時期の雑草の花粉が原因です。弘前市周辺では8月下旬から10月まで続きます。

 スギやイネ科雑草の花粉と違って遠くまで飛ばないため、この時期には雑草の多い場所を避けることにより症状を予防することができます。

(2)花粉症の症状
 鼻炎症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)と結膜炎症状(目のかゆみ、充血)がみられます。また、咳が続いたり喘息症状が出る人もいます。他には、頭がぼーっとしたり顔や首に湿疹がでたりすることもあります。

(3)花粉症の診断
○症状の種類と症状がみられる季節や一日の中で症状の強い時間帯などを参考にします。
○当院ではおもに血液検査により、アレルギー体質があるか、アレルギーの原因が何であるかについて調べます。
(4)花粉症の治療
○治療は、「鼻アレルギー診療ガイドライン」(鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会作成)に準じた方針で行っています。

○初期治療が症状の強い人に推奨されています。花粉が飛び始める2週間前から治療を始めるとそのシーズンの症状が軽くなるといわれています。具体的には、スギ花粉症は2月下旬から、イネ科花粉症は4月下旬から、秋の雑草花粉症は8月上旬から薬の内服を始めるとよいでしょう。
 症状が軽くなっても花粉の時期が終わるまでは症状をくり返しますので、スギ花粉症は5月上旬まで、イネ科花粉症は7月上旬まで、秋の雑草花粉症は10月上旬までは治療を続ける必要があります。

○症状に合わせて以下のような内服薬と点鼻薬・点眼薬を組み合わせて使用します。
①内服薬
 抗ヒスタミン薬という薬です。薬の種類によっては服用により眠気がでる薬がありますが、当院では眠気がでない薬を使用しています。一日一回服用と一日二回服用の薬があります。
②点鼻薬・点眼薬
 それぞれに抗アレルギー薬と抗炎症薬があり、症状の強さにより使い分けます。点鼻薬は、霧状の薬の他に鼻腔への刺激の少ない粉状やゲル状の薬が出るものがあります。
Get Adobe Flash Player
 ※最新のFlash Playerをダウンロードしてください。 FLASH / HTML
※Windows 95/98/Me/NTをご利用の方はHTML版のページをご覧ください。