アレルギー性鼻炎・結膜炎
 アレルギーによる鼻炎・結膜炎は、二つにタイプにわけられます。一つは、ハウスダストなどが原因となり一年中症状をくり返す通年性のアレルギー性鼻炎・結膜炎です。もう一つは、花粉が原因となり季節性に症状がみられる花粉症です。しかし、ハウスダストと花粉の両方にアレルギーがあるために、通年性に症状があり花粉の季節にはさらに症状が悪化する人が多くみられます。
 ここでは通年性のアレルギー性鼻炎・結膜炎について解説します。

(1)アレルギーの原因
 原因の多くはハウスダストです。ハウスダストとは室内の塵(ちり)のことですが、その中に含まれるアレルギー原因物質としてはダニが重要です。その他には外から侵入した花粉やペット(ネコ、イヌ、ウサギ、ハムスター、インコなど)の毛などが原因になることがあります。
 そのため血液検査で何にアレルギーがあるのか、どのぐらい強くアレルギーをおこすのかを調べます。

(2)症状
 鼻炎症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)と結膜炎症状(目のかゆみ、充血)がみられます。これらの症状はとくに朝に強く出る人が多く見られます。これらの症状の他には、咳が続いたり喘息症状が出ることもあり、皮膚炎の原因になることもあります。
(3)対策と治療
○症状予防のために、以下のようなアレルギーの原因を減らす対策が大切です。

①ハウスダストを増やさないためには、カーテンはほこりがつきにくい生地にし、ソファは布製でないものにしましょう。

②ダニは湿気が多い環境で増えるため、室内の湿度は低くしましょう。

③フローリングの床や畳ではダニは少ないものですが、敷物(とくにカーペット)を使用するとダニはかなり多くなります。カーペットは、週に1回は普段より長い時間(1平方メートルあたり20〜30秒間)掃除機がけをすると、1ヶ月後にはダニは10分の1に減るといわれています。

④敷き布団をカーペットの上に敷くと、ふとんのダニは3倍多くなるといわれていますので、カーペットを使用しないか、または敷き布団がカーペットに接しないような工夫が必要です。また、マットレスは最もダニが多くなるため使用を控えましょう。

⑤布団にも週に1回は1平方メートルあたり1分間ぐらい掃除機がけをしましょう。
⑥ベッドのマットレスは掃除機がけでもダニは減らないので、ダニを通さない特殊な生地で作った布団カバーを使用するといいでしょう。

⑦布団のダニ対策としては、ダニが増えない特殊な綿を使用した布団の使用が最良です。この布団には掃除機がけは不要です。

⑧ペットはできれば屋外で飼いましょう。室内で飼う時はやはり掃除が大切です。ウサギ、ハムスター、インコなどは、できれば居間や寝室では飼わないようにしましょう。

○症状に合わせて以下のような内服薬と点鼻薬・点眼薬を組み合わせて使用します。

①内服薬
 抗ヒスタミン薬という薬です。薬の種類によっては服用により眠気がでる薬がありますが、当院では眠気がでない薬を使用しています。一日一回服用と一日二回服用の薬があります。

②点鼻薬・点眼薬
 それぞれ抗アレルギー薬と抗炎症薬の二種類あり、症状の強さにより使い分けます。点鼻薬は、霧状の薬の他に鼻腔への刺激の少ない粉状やゲル状の薬が出るものがあります。
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