感染性胃腸炎 (ウイルスによる)
 感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌が感染することにより発熱、腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状がみられる病気の総称です。ウイルスとしては、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスが代表的なものです。以下にそれぞれの特徴を解説します。

○ノロウイルス
 毎年11月頃から冬に流行します。牡蠣(かき)などの貝類を食べることにより感染することがあり、冬の食中毒の原因として代表的なものです。感染力が強いため、一人の患者さんから家族へ感染することも多く、保育所や高齢者介護施設内での集団発生が毎年みられます。
 症状は、はじめに嘔吐を繰り返すのが特徴です。発熱、腹痛、下痢もみられますが、多くの場合、翌日には症状が軽くなり2〜3日以内に治ります。ただし、乳幼児や高齢者は症状が重く、脱水状態になって重症化したり、嘔吐したものを気管に吸い込んで窒息する場合があるため注意が必要です。
 診断は、3才未満と65歳以上の方は健康保険で検査できます。15分程度で結果が出ます。
 治療は、ノロウイルスに有効な薬剤はないため対症療法のみになります。脱水状態に対しては、とくに乳幼児や高齢者には早めに点滴による輸液療法を行う必要があります。
 感染予防としては、冬期間に牡蠣などの二枚貝を食べる時には十分加熱することにより感染を防ぐことができます。また、牡蠣を調理した調理器具はよく水洗あるいは熱湯消毒することにより、他の食材への二次汚染を防ぐことが大切です。
 感染力が強いため患者からの二次感染予防が重要です。患者の嘔吐物と下痢便の中にはウイルスが大量に排泄され、それに触れた手指から感染が広がります。そのため、患者の嘔吐物や下痢便の後始末の後には、すぐに石けんと流水で手洗いをする必要があります。また、飲食や調理の前にも手洗いをすることが大切です。
* 「ノロウイルス感染症とその対応予防」についての詳細が、一般家庭用と医療機関・施設用が感染症情報センター(国立感染症研究所)のHPで解説されています。以下をクリックして下さい。
医療機関用
 
一般家庭用
 
高齢者介護施設用
 
○ロタウイルス
 冬から春にかけて流行します。とくに乳幼児に多くみられ、保育所で流行することがあります。
 症状はノロウイルスよりも強く、高熱、嘔吐、激しい下痢が持続するため入院治療が必要になる場合が少なくありません。また、けいれん発作がみられることもあります。
 便を検査すると15分程度で診断できます。
 治療と二次感染予防はノロウイルスと同様です。

○アデノウイルス
 通年性にみられますが、春から夏にかけて多い傾向があります。ノロウイルスやロタウイルスよりも症状は軽く、多くの場合軽い下痢が数日続いて治ります。
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